しいたけ たべたら日光浴をするの? いまは干しシイタケを食べていればビタミンDは大丈夫と安心はできません。日光浴をして紫外線を受けないと ビタミンD として働きません。
ビタミンD の含有量を 生 と 干し で比較すると 生しいたけ 0.4 g → 干ししいたけ 12.7 g です。
ビタミンD を摂るためにしいたけを食べるのであれば 干し しいたけ を食べるべきでしょう。生のしいたけに比べると、含有量は30倍以上。 カルシウムやリンの吸収を促し、骨を強くするのを助けてくれます。
骨折する子の多くは ビタミン D 不足
最近の子どもは、カルシウム不足のため骨折しやすいといわれます。そこでカルシウムを多量に含む牛乳をしっかり飲ませる親も多いのですが、それでも骨折する子どもがいます。
そういう子どもは、多くの場合、ビタミンD 不足かもしれません。カルシウムが腸から吸収されるためには、カルシウム結合タンパクが必要なのですが、結合タンパクをつくるのにビタミンDが不可欠です。
もし ビタミンDが欠乏していれば、いくらカルシウムを摂取しても無駄な努力というものです。
しいたけ を食べて日光浴
シイタケを食べて日光浴その ビタミンD を多く含む食品として、干しシイタケがよく知られています。
干しシイタケに ビタミンD が豊富にあるのは、生シイタケが天日で乾かされ、紫外線を受けているからです。
生シイタケには、プロビタミンDという、ビタミンD に変わる前段階の物質が含まれています。それを天日で干せば ビタミンD に変わるわけです。生シイタケを食べた人が日光を浴びても、同様のことが起こります。
しかし近ごろの干しシイタケは電熱器で乾かしたものが多いので、ビタミンD の含量の点では生シイタケとほとんど変わらない、つまり ビタミンD をほとんど含まないものもあります。ですから、いまは干しシイタケを食べていれば ビタミンD は大丈夫と安心はできません。日光浴をして紫外線を受けないと、ビタミンD として働かないことがあるためです。
干し椎茸には食物繊維も豊富に含まれるため日常的に意識して摂取したい食品です。